問S&Sセミナー授業の、その奥へ。
四畳半 問いの迷宮

第 二 室 身近なところから、考えてみる。

四つの部屋と、半畳の休憩。

本日、あなたが店主。

一日、花屋。

公式より先に、
お店をひらこう。

朱色の襖と藍色の柱に囲まれた、金色の畳の小さな花屋。奥には不思議な階段。
店番より

店は四畳半。帳簿は、わりと現実的。

S&Sの
大切にすること

答えの前に、知っていることと出会い直す。

「原価」「利益」だけでは遠く感じる話も、一日だけ花屋になれば、考える手掛かりになる。
身近な経験とつなぐ、私たちの説明の工夫です。

四畳半 問いの迷宮

見取り図

どこからでも。
何度でも。

気になる部屋から、どうぞ。全部回らなくても大丈夫。どの部屋にも「文字で読む」があります。

迷宮ですが、閉じ込めません。どの部屋にも、出口があります。

体験しなくても、読めます。

授業の工夫を読む

花屋から、
式の意味へ。

講師研修の記録には、花屋になったつもりで「原価・定価・売値・利益」を考えるやりとりが出てきます。今回の体験は、その事例を短く再編集したものです。

1. まず、身近な場面へ。

花を1,000円で仕入れ、1,500円の値札をつける。1,200円に値下げして売れたとき、手元には1,200円。でも、その全部がもうけでしょうか。

売値 1,200円 − 原価 1,000円
= 利益 200円

2. 分からなさを、ひとつずつ。

「どこが分からない?」で止まらず、「仕入れのときに払ったお金は?」と、具体的な一場面を確かめる。必要な知識がなければ説明する。問いかけ続けること自体が目的ではありません。

3. 説明する側も、練習する。

同じ言い方が、誰にでも伝わるとは限らない。相手の知っていることに橋をかけ、説明の仕方を変えてみる。S&Sが大切にする工夫を、この小さな花屋で表しました。

もう一段、考えたい人へ

「原価の4割の利益を見込んだ定価から2割引きで売り、120円の利益」。この別の問題なら、原価を □ 円として、

□ × 1.4 × 0.8 − □ = 120
□ × 0.12 = 120
原価は1,000円

この場合は定価1,400円、売値1,120円。入口の例の1,500円とは別の設定です。

もとになった資料:小田清「講師研修実況中継記録」。説明の姿勢は「授業の問題解決主体を本気で生徒にする授業方法は何か」「プロ教師と素人教師はどう違う」も参照。公開向けの再編集であり、原文の引用・効果の保証ではありません。猫の台詞と舞台は今回の創作です。