第 二 室 身近なところから、考えてみる。
本日、あなたが店主。
公式より先に、お店をひらこう。
店は四畳半。帳簿は、わりと現実的。
S&Sの大切にすること
「原価」「利益」だけでは遠く感じる話も、一日だけ花屋になれば、考える手掛かりになる。身近な経験とつなぐ、私たちの説明の工夫です。
見取り図
気になる部屋から、どうぞ。全部回らなくても大丈夫。どの部屋にも「文字で読む」があります。
迷宮ですが、閉じ込めません。どの部屋にも、出口があります。
授業の工夫を読む
講師研修の記録には、花屋になったつもりで「原価・定価・売値・利益」を考えるやりとりが出てきます。今回の体験は、その事例を短く再編集したものです。
花を1,000円で仕入れ、1,500円の値札をつける。1,200円に値下げして売れたとき、手元には1,200円。でも、その全部がもうけでしょうか。
「どこが分からない?」で止まらず、「仕入れのときに払ったお金は?」と、具体的な一場面を確かめる。必要な知識がなければ説明する。問いかけ続けること自体が目的ではありません。
同じ言い方が、誰にでも伝わるとは限らない。相手の知っていることに橋をかけ、説明の仕方を変えてみる。S&Sが大切にする工夫を、この小さな花屋で表しました。
「原価の4割の利益を見込んだ定価から2割引きで売り、120円の利益」。この別の問題なら、原価を □ 円として、
□ × 1.4 × 0.8 − □ = 120□ × 0.12 = 120原価は1,000円
この場合は定価1,400円、売値1,120円。入口の例の1,500円とは別の設定です。
もとになった資料:小田清「講師研修実況中継記録」。説明の姿勢は「授業の問題解決主体を本気で生徒にする授業方法は何か」「プロ教師と素人教師はどう違う」も参照。公開向けの再編集であり、原文の引用・効果の保証ではありません。猫の台詞と舞台は今回の創作です。
操作にはJavaScriptが必要ですが、大切にする姿勢はここでも読めます。
目的と条件、分かっていることを確かめる。足りない知識は説明し、考える主役は本人に。
1,000円で仕入れた花を1,200円で売れば、利益は200円。身近な経験から「利益=売値−原価」の意味へつなげます。
読んだあと、見ずに思い出す。必要なところだけ戻る。回数を競わず、自分で確かめるやり直しを大切にします。
「分からない」を一つずつ具体的に聞き、相手が知っていることを確かめる。説明する側も問い方を練習します。
見学や休憩も選べること。間違いを笑われないこと。困りごとを子ども一人に背負わせず、周囲の大人が支える姿勢を大切にします。
小田清の教育・講師研修資料5本を公開向けに再編集した紹介であり、効果や解決を保証するものではありません。